F35、FACO試験飛行も見合わせる 防衛相

2019年04月14日 09:12

 岩屋毅防衛大臣は12日の記者会見で航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが青森県沖合に墜落した事故に関して、パイロットが今も行方不明で、朝からは潜水艦救難艦「ちよだ」も加わり海中の捜索活動を開始していると発表した。

 また既に見つかった尾翼の一部に加え、尾翼の一部を回収しているところだとし「事故原因については航空幕僚監部に設置した『航空事故調査委員会』で調査を進めており、現地関係者からの聞き取り等を実施している」とした。また「米側関係者ともこれからしっかりと連携していきたい」と述べた。

 岩屋大臣は「航空自衛隊F35A、12機について運航を見合わせており、国内の最終組立てFACOにおいて実施している試験飛行についても当面見合わせる」と述べた。岩屋大臣は飛行再開のめどについて「(海中の機体を)できれば早く引き上げたいと思っており、それを踏まえて徹底した調査を行っていきたい。(飛行再開は)その上での判断になろうかと思う」と語った。

 一方で、F35Aの105機購入計画に対しては「事故原因がはっきり分かっておらず、この段階では(購入計画の)方針を変更するに足る具体的情報はない」とし「現段階で昨年末に決定した取得の計画を変更する考えはない」と述べた。(編集担当:森高龍二)