アクティビティ全盛の時代に、一風変わった自然体験のススメ

2019年04月21日 09:23

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今年のゴールデンウィークは10連休。これだけの連休を目前に控え、お出かけの準備に勤しんでいる方も多いだろう

今年のゴールデンウィークは10連休。今上天皇の退位、並びに皇太子殿下の即位に伴い、元号も「平成」から「令和」に変わる。その影響で、近年稀に見る「10連休」という、思わず顔がほころんでしまうカレンダーになった。これだけの連休を目前に控え、お出かけの準備に勤しんでいる方も多いだろう。観光やグルメを中心にした旅行のほか、近ごろは体験型のアクティビティを目的にしたお出かけが増えている。レジャーはもう「見る」だけではなく「体験」する時代に移り変わってきているのだ。

体験型のアクティビティと一口にいっても様々だ。代表的なものではスキューバーダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティ、最近では人工の壁面を登るボルダリングなど、体を動かすスポーツ系アクティビティの人気が高まっている。でも、家族で楽しむには、子供の年齢や時間的なことなど、ハードルが高い。そこで、家族で一緒に楽しめる自然体験型のアクティビティはいかがだろうか。

 初夏は大自然の中でバーベキューを楽しむ人は多いが、そのバーベキューで焼く野菜を、その場で収穫するという体験ができるのが、神奈川県伊勢崎市にある、「ベジQアグリパーク伊勢原」だ。こちらでは、有機無農薬野菜をその場で収穫することができ、その新鮮野菜をバーベキューで食べることができる。無農薬ということで、小さな子供連れのファミリーにも安心だ。日頃、自宅で食べている野菜がどのように栽培され、収穫されるのかということも、体験を通じて学習することができるというのも嬉しい。広大な畑や芝生に囲まれて、大人も子供もリフレッシュできること間違いないだろう。

 マリンはマリンでも、少し変わったマリンアクティビティを楽しめるのが、和歌山県の串本町で行われている、本まぐろ養殖体験である。世界で初めて本まぐろの養殖に成功した串本町ならではの取り組みとも言えるだろう。研修映像でまぐろの生態について学んだのち、漁船に乗り込み、まぐろの生簀で餌やり体験を楽しめるのである。また、近畿大学が飼育している200キロを超えるまぐろを見学することもできる。その魚体の大きさに圧倒されることはもちろんのこと、悠然と泳ぐ姿も間近で体験できるというのは、まさしく貴重な体験と言える。更には本まぐろの試食までついてくるのは嬉しい限り。

 そして、家族で楽しめるゴールデンウィークの体験型アクティビティで注目したいのが、岡山県にある山田養蜂場の体験型農園「山田養蜂場みつばち農園」でゴールデンウィークイベントとして開催される、みつばちの養蜂・採蜜体験(定員に達し次第受付終了。電話での予約が必要)だ。このイベントでは、麦わら帽子と面布(顔を守る網)をかぶり、巣箱を開けてみつばちの生態や巣を観察できる養蜂体験と、たっぷりのはちみつが溜まった巣から、手動の遠心分離機を使って取り出す採蜜が体験できるという。ちょっとしたスリルを味わいながら、自然と触れ合える貴重な体験になることは間違いないだろう。しかも取れ立ての美味しいはちみつを50gの小瓶に入れてお持ち帰りできるというオマケ付き。さらに、自然環境や命の大切さを学べる自然塾なども開催されるので、ぜひ親子で参加してみたい。

 スマホやPCで検索すれば、どんな情報でもすぐに調べることができる。映像サイトを検索すれば、今まで見たことも無かったような世界が広がっている。でも、そんな時代だからこそ、実際に触れて体験する機会を大事にしたいものだ。せっかくに10連休。一風変わった自然体験で、日常では決して得られない体験をしてみてはいかがだろうか。(編集担当:今井慎太郎)