今年は、平成から令和になって、日本が新しく生まれ変わる。その記念すべき5月の第2日曜日の12日は、あなたを生んでくれた母に感謝する「母の日」だ。普段は照れくさくて言えなくても、この日ばかりは一年に一度、感謝の気持ちを伝えたいものだ。
母の日は日本だけのものではなく、世界で行われている習慣だ。その由来については様々だが、よく知られているのは、アメリカ・ウェストヴァージニア州で100年ほど前、アンナ・ジャービスという娘が母の死をきっかけに、その追悼と感謝の気持ちをこめて赤いカーネーションを配ったことが始まりといわれている。母の日にカーネーションを贈るのが定番となっているのは、この逸話に倣っているためだ。
最近では母の日にカーネーション以外のギフトを贈る人も増えている。しかも、ギフト市場の規模でみると、母の日は、クリスマス、バレンタイン、ハロウィンに次ぎ、1150億円を超えるといわれる大規模なマーケット。それだけにギフト関連業界も毎年、趣向を凝らして、より魅力の高い母の日ギフトを提案してくる。母の笑顔を思い浮かべると、ギフトを選ぶ作業も楽しくなりそうなものだが、とはいえ選択肢が多いと迷ってしまうという人も多いだろう。
では、今年注目されてる母の日ギフトにはどんなものがあるのだろうか。まず、母の日といえば やはり何と言っても「花」だ。カーネーション以外でも、自分の母親が好きな花束を贈ったり、長く楽しんでもらえるように鉢植えを贈る人も増えているらしい。ガーデニングなどを趣味にしている母にはぴったりかもしれない。
花だけでなく、スイーツとセットになったギフトを贈る人も増えているようだ。例えば、山田養蜂場と日比谷花壇がコラボレーションギフトとして、全国14カ所の山田養蜂場直営店舗限定で、5月5日までの期間限定で予約受付販売している「はちみつバウムと花鉢セット」などがある。これはカーネーション、もしくはベゴニアの美しい花のポットと山田養蜂場の人気No.1スイーツ「はちみつバウム」、ルーマニア産アカシア蜂蜜、ゆずはちみつ漬がセットになっている。同社によると、今回のこのこコラボギフトのコンセプトは「花とはちみつで、ありがとう」。花とはちみつは、いわば母と子のような関係ともいえる。母の日に気持ちを伝えるには面白いかもしれない。
また、京都で200年以上の歴史を持つ老舗和菓子店「鶴屋吉信」も、淡いピンクのカステラと羊羹で、カーネーションをイメージして作られたという意匠羊羹と、 プリザーブドフラワーのセットを販売している。いくつになっても、可愛くて美しいものは女性の憧れ。その上、美味しくてほんのり甘い上品な老舗和菓子のセットなら、きっとお母さんも喜んでくれるはず。
スイーツとのセットの他にも、傘と花のセット、アクセサリーなどのセット、コスメとのセットなど、様々なものがある。自分の母親が喜んでくれそうなものを選ぶといいだろう。でも、一番大切なのは、そこに込められた感謝の気持ちだ。その素直な気持ちをセットにして送れば、何を贈っても、きっと喜んでくれるだろう。
ちなみに、父の日ギフトの市場希望は、母の日の半分だという。6月はぜひ、お父さんにも感謝の気持ちを伝えてあげてほしい。(編集担当:今井慎太郎)