安倍晋三総理は27日、日米共同記者会見に臨み、「平和安全法制(安保法制)により、日米は互いに助け合うことのできる同盟となった」と強調した。
安倍総理は「(日米同盟の)そのきずなは盤石なものとなった」とし「ドナルドとの非常に親密な個人的信頼関係により、日米同盟のきずなは、もはや揺るぎようのない、世界で最も緊密な同盟となった」などと述べた。
そのうえで、安倍総理は「日米は真のグローバルパートナーとして、地域と国際社会の平和と繁栄を主導していく。トランプ大統領御夫妻の国賓としての訪日は日米の揺るぎないきずなを内外に鮮明にする絶好の機会となった」とアピールした。
また北朝鮮への対応については「日米の立場は完全に一致している」と述べた。さらに拉致問題解決に向けては「私自身が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と直接向き合わなければならないとの決意だ」と述べ「条件を付けずに金正恩委員長と会って、率直に、虚心坦懐に話をしたいと考えている。トランプ大統領からも私の決意に対し全面的に支持する、あらゆる支援を惜しまないとの力強い支持を頂いた」と語った。
ただ、北朝鮮による拉致の可能性が排除できないとしてきた行方不明者833人のうちの1人(男性)が日本国内で見つかったことを受け、朝鮮日報は「安倍一味こそ、最も破廉恥で、あくどいペテンと謀略の名手」と名指しで非難。無条件で会談したいとの安倍総理の発信もどこまで響くか、安倍総理が語る「ドナルドとの非常に親密な個人的信頼関係」で日朝首脳会談に糸口がみつけられるのか、発言の真価(実態)が今後、浮き彫りになってきそうだ。(編集担当:森高龍二)