夏バテという言葉は有名であるが、梅雨バテという言葉を聞いたことがある人は少ないかも知れない。しかし、梅雨バテという症状あるいは体調不良は医学的にもたしかに存在するらしい。症状は頭痛、イライラ、寝不足などの不定愁訴で、その原因は脱水ということである。
健康動画チャンネル「からだプラン」を運営するリーフェが梅雨の季節を前に20~50代男女100名を対象に梅雨の体調不良「梅雨バテ」について調査を実施、6日にその集計結果を公表している。
この中で「梅雨時期に体調を崩しやすいと感じたことはあるか」という質問に対して全体で32.0%が「ある」と答えている。3人に1人が梅雨の時期の体調不良を感じているようだ。男女別、年代別に見ると50代女性で「ある」の割合が69.2%と7割近くに達し最も多くなっている。
その症状について聞いた結果では、「頭痛」が65.6%と断トツで多く、次いで「倦怠感」の40.6%、「疲れ」37.5%、「寝不足」21.9%、「イライラ」18.8%などとなっている。
梅雨バテの原因は気象や外気の温度など様々な要因の複合なのだが、体内水分の循環が重要なのだそうだ。梅雨は湿度が高いため体温調節がうまく機能せず発汗などによる体内水分の調整が上手くいかなくなるのが大きな要因の一つということである。症状として最も多い頭痛の原因は、体内の水分が不足すると脳に向かう血液の量が少なくなるためだ。このため適切な水分補給が対処法となるらしい。
「水分補給を心掛けているか。」という質問に対しては、全体で58%が「はい」と回答している。「飲むことが多い飲み物は何か 」という質問に対しては、「水」が61.0%で最も多く、次いで「麦茶」44.0%、「緑茶」39.0%、「コーヒー」30%、「スポーツ飲料」28.0%、「アルコール飲料」22.0%などとなっている。水分補給をこまめに行っても利尿作用の高いコーヒーやお茶、アルコール飲料などを多く摂取するとむしろ脱水を促してしまうことになるので適切な飲料の選択が重要だ。
予防法としては、「こまめに塩分や水分を摂取」、「帽子や日傘で直射日光を防ぐ」、「涼しい服装」、「体調が悪い時に無理をしない」ことだそうだ。梅雨バテは熱中症にもつながるので十分注意したい。(編集担当:久保田雄城)