辺野古への建設「固定観念ではない」岩屋防衛相

2019年06月27日 05:53

 岩屋毅防衛大臣は25日の記者会見で、沖縄県の玉城デニー知事が「辺野古が唯一との固定観念にとらわれず、沖縄県との対話による解決を強く要望する」と沖縄全戦没者追悼式で政府に求めたことについて記者団から受け止めを聞かれ「知事の御挨拶をその場で聞かせていただいたが、普天間飛行場の機能の一部を辺野古に移すという事業は決して固定観念ということではなく、幾度となく検討を重ねた結果の結論だ」と固定観念ではないと強調した。

 そのうえで「抑止力を維持しつつ、沖縄の負担軽減を目に見える形で1日も早く実現したい思いでこの事業を進めている」とし「あらゆる機会を通じて、丁寧に説明を行い、御理解をいただきながら事業を進め、最終的に普天間飛行場の全面返還を実現したい」とした。

 辺野古基地建設は普天間飛行場危険除去のためで、普天間飛行場危険除去と辺野古基地を別途に考えることはできず、辺野古基地建設に向け、引き続き辺野古埋立てを進める考えだ。

玉城知事は追悼式での平和宣言で「今年2月、辺野古埋立ての賛否を問う県民投票が実施され、圧倒的多数の県民が辺野古埋立てに反対していることが明確に示されたにもかかわらず、県民投票の結果を無視して工事を強行する対応は、民主主義の正当な手続きを経て導き出された民意を尊重せず、地方自治をも蔑ろにするものだ」と強く非難している。(編集担当:森高龍二)