安倍一強対抗の選択肢提供、野党連合政権へ意欲

2019年07月26日 07:14

 日本共産党の志位和夫委員長は25日、さきの参院選挙で野党共闘による32の1人区中29の選挙区で統一候補の得た票数が4野党の比例票の合計を上回り、特に20選挙区で2割~最大2.1倍上回ったことから「共闘効果が証明された」とし「本気の共闘を強めれば『のびしろ』はもっともっとある。野党連合政権をつくるまでトコトンとりくむ決意だ」と安倍一強政治に対抗できる選択肢の提供、政権樹立へ強い意欲を示した。

 32の1人区では野党統一候補が10議席を獲得した。また野党統一候補の票が立憲・国民・共産・社民の比例得票数を29選挙区で上回った。

 共産党機関紙赤旗は「野党統一候補が当選した選挙区では前回参院選挙で野党統一候補として野党合計比166%の得票を出しながら、自民候補に惜敗した愛媛の永江孝子氏(無所属、新人)が、前回をさらに上回る212%を得て議席を奪還した」とした。

 また「滋賀の嘉田由紀子氏(無所属、新人)が163%、秋田の寺田静氏(無所属、新人)が155%、山形の芳賀道也氏(無所属、新人)が153%と共闘効果が強くあらわれた」と報じた。

 加えて「惜しくも自民候補に敗れたものの、奈良の西田一美氏(無所属、新人)は147%、長崎の白川鮎美氏(国民、新人)が147%、熊本の阿部広美氏(無所属、新人)137%、香川の尾田美和子氏(無所属、新人)132%など、当選選挙区並みかそれ以上の数字が出ており、野党共闘を継続・発展させれば、今後議席の獲得・奪還が現実のものとなる可能性がある」とみている。衆院選までに野党共闘がどこまで深化できるか注目される。(編集担当:森高龍二)