秋田県の地元紙、秋田魁新報が県内有権者を対象に今月14~16日に電話でのアンケート調査をした結果、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田市への配備に賛成・どちらかと言えば賛成としたのは回答者の28%、逆に反対、どちらかと言えば反対は60.7%と賛成の2倍になった。
しかも防衛省の「住民に影響を与えないよう安全に配備できる」とする説明に69.3%が「信用できない・どちらかといえば信用できない」と強い不信感を抱いていた。
岩屋毅防衛大臣は30日の記者会見で、この結果の受け止めを記者団に聞かれ「先般の私どもの調査、説明のミス、不適切な対応について重ねてお詫びを申し上げたいと思っている。今後、実施する調査では外部の適切な専門家の関与を得る形で進めたいと思っている。調査をしっかり済ませて、説明資料もしっかり精査した上で再説明させていただきたいと考えている。信頼回復のために全力を尽くしたい」と述べた。
岩屋大臣は「もう一度、他の国有地も含め、しっかり調査を行った上で、比較検討を行って、その結果を報告、説明させていただきたいと思っている。そういう考え方であると、是非、ご理解を賜りたい」と述べた。一方、イージス・アショアはミサイル防衛体制を作り上げるうえで必要とし、改めて配備の考えを明確にした。(編集担当:森高龍二)