立憲民主党の枝野幸男代表は政府与党が数の力を背景に「十分な実質論議の場を設けることからすら逃げ回った」と提起し、これに対応するには「強力な野党統一会派が必要」との認識から、5日、国民民主党の玉木代表、社会保障を立て直す国民会議代表の野田元総理に対し、院内会派「立憲民主党・無所属フォーラム」に入り、統一会派を組むよう要請した。今月中旬をめどに意向をうかがわせてほしい、としている。
枝野代表はさきの参院選挙で市民連合と5党派が政策合意した項目を踏まえたうえで、立憲主義の回復など憲法に関する考え方、原発ゼロ法案などエネルギー関連政策、同性当事者間の婚姻を可能にする一連の民法の一部改正法案などへの理解、協力を頂き、衆議院でともに戦ってほしいと要請している。
枝野代表はこの日の党常任幹事会では国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(実行委員会会長・大村秀章愛知県知事)で慰安婦を象徴する少女像を展示するなどしていた「表現の不自由展・その後」の展示が中止になったことに触れ「表現内容への評価はさまざまあるにせよ、暴力的な脅迫でやめさせるということは、あってはならない事態だ」と述べ「今回のような表現行為への暴力的対応に、立憲民主党は毅然とした対応を貫き『表現の自由』がきちんと守られる社会を作っていくために頑張っていく」と述べた。(編集担当:森高龍二)