レジャー施設集客。テーマパーク、遊園地などで堅調。集客、過去最高の施設も

2019年09月22日 16:32

画・レジャー施設集客。テーマパーク、遊園地などで堅調。集客、過去最高の施設も。

綜合ユニコムが「レジャー施設、集客ランキング2019」を公表。年間入場者数はテーマパーク6.3%増、遊園地5.6%増、動物園2.7%増で堅調。水族館4.0%減とミュージアム4.1%減で減少。

 消費持ち直しのニュースが続いている。節約対象であった娯楽サービスも今年に入りプラス傾向で推移している。5月には10連休もあり旅行消費も堅調のようだ。また、政府は地方経済の活性化を念頭に訪日外国人客をターゲットとして「コト消費」と言われる体験型観光や娯楽サービスへの支出を促進し地方での観光消費の拡大を図る方針だ。消費の拡大を図る上でもレジャー施設の果たす役割は大きくなってきていると言える。

 不動産情報サービスの綜合ユニコムが2日、全国の主要なレジャー・集客施設を対象に最新の運営実績と集客動向に関する独自調査を実施し、その集計結果を「レジャー施設 集客ランキング2019」として同社の情報誌「月刊レジャー産業資料9月号」に掲載している。

 業種別に年間入場者数の前年度比をみると、テーマパークが6.3%の増加、遊園地が5.6%の増加、動物園2.7%の増加とテーマパークおよび遊園地で堅調な伸びが見られる。一方、水族館は4.0%の減少、ミュージアムは4.1%の減少と業種によって格差があるようだ。施設全体で見ると年間入場者数ランキングトップ10のうち22施設が前年度実績を上回り、5業種トップ10の総入場者数は前年度に比べ2.2%増加と堅調に推移している。

 テーマパークでは「東京ディズニーランド・東京ディズニーシー」がトップで、開業35周年イベントの効果もあり、年間入場者数は前年度比8.2%増の3255万8000人と過去最高を記録、2位は長崎「ハウステンボス」の272万2000人だが5.5%の減少、3位の「サンリオピューロランド」は10.6%増の2桁の伸びで開園以来最高の集客数219万人を記録した。

 遊園地ではF1グランプリ40回記念大会の「鈴鹿サーキット」が210万5115人、3.0%増でトップ、イルミネーションが牽引した「よみうりランド」190万9652人、3.9%増、「ひらかたパーク」130万9046人、9.0%増と続く。

 動物園では「上野動物園」が10.3%増の496万4547人でトップ。水族館では「沖縄美ら海水族館」が371万8446人でトップとなったが1.7%の減少となった。ミュージアムでは「国立科学博物館」266万6743人、7.5%減がトップとなっている。

 ランキング上位は首都圏が目立つが地方の施設も順調に伸びているようだ。(編集担当:久保田雄城)