桜に関して見直しアピールも疑惑について語らず

2019年12月15日 08:12

 安倍晋三総理は13日、内外情勢調査会懇談会で講演し「臨時国会では『桜を見る会』について議論が集中した。長年の慣行で行われてきたものだが、招待者の基準があいまい、(選定)プロセスが不透明との指摘をいただいた。来年の開催は中止し、幅広く意見を伺いながら全般的な見直しを行うことにした」と述べた。

 また「昨年と一昨年は『もりかけ問題』(森友学園への国有地売却をめぐる問題・加計学園運営の岡山理科大への獣医学部新設をめぐる問題)、今年春は『統計問題』、秋は『桜を見る会』と、この3年ほどの間、国会は政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれてしまっていることに、国民の皆様に大変申し訳なく思っている」と述べた。

 ただ、桜を見る会に関しては見直しをアピールする一方、総理自身に関する疑惑については何ら語らなかった。また「もりかけ問題」に関しても総理や総理夫人に派生した疑惑で、完全にクリアになっているとはいえない。審議時間がこの問題に多く割かれたのは民主主義の根幹にかかる問題だからであり、改ざん・隠ぺいなど国民の行政への信頼をここまでズタズタにした責任は大きい。

 安倍総理は「7年前、政治の信頼を取り戻さなければならないと、薄氷を踏む思いで緊張感を持って歩み始めた。初心を忘れず、しっかりと身を引き締め、全身全霊で政策課題に取り組んで行きたい」と述べたが、この発言には「仕切り直しを言う前に『桜を見る会』に対する納得できる説明を国民に行うことこそ、政治の信頼を取り戻す1丁目1番地なのではないか」との意見も聞かれた。

 安倍総理は、講演で「災害対応、デフレからの脱却、社会保障改革、外交安全保障、あらゆるテーマにおいて、しっかりと、大きな改革を進めていかなければならない」と課題やテーマを挙げた。予算委員会でそれぞれのテーマについて野党の疑問に一問一答で答えることが次期通常国会では必要なようだ。(編集担当:森高龍二)