今シーズンの冬は暖冬であると予報された。寒気団の南下によって寒い日が続いた週もあったものの全国での初雪観測も例年より遅く比較的暖かい日が多くなっているようだ。既に多くの人が暖房を用いた生活をしていると思うが、正しい寒さ対策を行わないと様々な疾患にかかる危険性もある。
リンナイが全国20~60代の男女計1000名を対象に「暖房」に関する意識調査を実施し、その結果を公表している。
調査結果を見ると、利用している暖房を複数回答で答えてもらったところ、エアコンが64.4%と断トツで1位となっている。次いでコタツの20.9%、石油ストーブが17.6%、石油ファンヒーターが17.2%、ホットカーペット11.5%などと続いている。
「温度が何度以下になったら暖房を使用するか」という問いには、16~20度が27.8%と最も多く、20度以下になると暖房を使用する者の割合は約6割で平均温度は18度となった。
冬の生活習慣が不適切だと高血圧(ヒートショック)や脳血管性障害など様々な疾患や立ちくらみ、肩こり、冷え性などの様々な症状を誘発する。冬の生活習慣チャックリストとして「身体をあたためる日々の運動習慣がない」、「夏場より水分補給が少ない」、「こたつで寝てしまうことがよくある」、「リビングから上着やストール等を羽織らずにトイレに行くことが多い」、「暖房等であたためるのはリビングなど使用している部屋のみ」などの10項目でチェックした結果では、危険習慣予備軍とされる5個以上に該当する者が49.1%と半数を占めた。
チェックリストで多かったのは「使用中の部屋だけ」が75.0%と多く、少なくない者が寒冷刺激を受けやすい環境で過ごしているようだ。対策としては体温を上昇させるために運動をすることだそうだが、「身体を冷やさないための対策」に関する答えでは「厚着をする」が76.2%と断トツで多く「運動をする」は16.9%のみだ。
暖房についての悩みを聞いた結果では、「お金がかかる」が72.9%と断トツで多くなっており、ついつい節約しがちになっている様子もうかがえる。また「乾燥する」も45.0%と多くなっている。暖房をうまく使いこなすことと運動によって体温を上昇させることを怠ると思わぬ症状に悩まされることになるようだ。(編集担当:久保田雄城)