大塚官房長が陳謝、安倍事務所特別は浮き彫り

2020年02月02日 08:02

 総理が公費で主催した「桜を見る会」をめぐり、参院理事懇談会などで政府説明に虚偽があり、国政調査権を侵害するとして立憲民主党の蓮舫副代表が大塚幸寛官房長に再度の説明を求めた事案で、大塚官房長は30日の参院予算委員会で「大変申し訳なくお詫び申し上げる」と陳謝した。

 大塚官房長は「国会等からの要求に対し、できる限り丁寧に対応すべきと考えている」としたうえで「昨年の本委員会、先日の理事懇談会での説明内容を改めて精査した結果、その時々の説明ぶりが『丁寧さ』『正確さ』を欠き、蓮舫委員ほか関係委員の方々の誤解や混乱を招くことになったと認識している。大変申し訳なくお詫び申し上げる」と述べた。

 そのうえで、桜を見る会の推薦者取りまとめ締切日は2月8日としていた点について「関係者にきいたところ、官邸及び与党からの推薦については2月8日ではなく、2月12日までにお出しいただきたい旨、お願いしていたということだった」と答弁した。大塚官房長は「締切日は目安に近い(性格の)もの」と厳守ではない旨もつけ加えた。

 蓮舫副代表は「前日(29日)の答弁では『資料を廃棄し、わからない』という答弁だった。しかし、提出期限は2月12日、安倍事務所とりまとめの2月20日とは8日間の開きがある。調べれば裏付ける資料があるということの立証になった」と述べ、安倍事務所が特別扱いされていたことを裏付けた。

 蓮舫副代表は金子原二郎委員長に対し「政府は桜を見る会が適切に行われたのか調査しないと言っているが裏付けされる資料はあると思う。立法府として国政調査権を発揮して国民がおかしいと思うことをしっかり明らかにするために、委員会としても政府に再度の調査要求、資料提出を要請するようお願いします」と要請。金子委員長は「理事会で協議する」とした。(編集担当:森高龍二)