クルーズ船での検疫273人中61人に陽性反応

2020年02月09日 09:21

 厚生労働省は7日、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客41人から新型コロナウイルスに感染した「陽性」反応があった、と発表した。このうち21人が日本人だった。

同クルーズ船の乗員・乗客のうち検疫実施した171人の内から見つかったとしており、同船での感染者はこれまでに検疫実施した273人中61人で確認された。感染者に対しては感染症病棟のある都内と埼玉、千葉、神奈川、静岡の病院施設に入院させる。

 新型コロナウイルスによる肺炎と診断された症状や死亡例は2月6日午前9時現在、厚労省の発表によると、日本国外では中国での感染者が2万8000人を超え、死者が563人にのぼった。香港が21人うち1人死亡。感染者が10人を超えているのは日本以外ではマカオ、台湾、タイ、韓国、米国、ベトナム、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、ドイツ。

 厚労省は「新型コロナウイルス感染症は我が国において、現在、流行が認められている状況ではないが、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に一人一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要。感染症対策に努めてください」と呼び掛けている。(編集担当:森高龍二)