山本防衛副大臣に宿泊費返金を命ずるつもりない

2020年03月08日 09:55

 河野太郎防衛大臣は6日の記者会見で、山本朋広副大臣が長期にわたり公費でホテル(グランドヒル市ヶ谷)に宿泊していた問題について、自身が防衛大臣に就任した直後に議員宿舎から『在京当番(危機管理)をやれ』と議員宿舎に入るよう命じていたとし、議員宿舎に入るのが当然との考えを述べた。

 ただ、河野大臣の下での山本副大臣のホテル利用宿泊料(約10万円)については「返金せよと命ずるつもりはない」と述べ、すでに議員宿舎に入っていることから、遡って返金させる考えはない旨語った。

 河野大臣は「衆議院議員は衆議院宿舎に入れる。現に私が大臣に就任した時点では議員宿舎に空きがあったから『入れ』と命じたので(副大臣は入った)。(入れと命じた以降に)そういう支出があるなら、それは返金を命ずると思うが、それ以前については返金を命ずるつもりはない」と述べた。

 河野大臣は「議員宿舎を利用すれば防衛省予算を使う必要がない。議員宿舎に入るのが適切というのが私の判断。次の大臣になってもやるべき」と強調した。

 山本副大臣は2017年8月~翌年10月までの間に134回。河野大臣の下では19年9月~10月の12回ホテルを公費で利用していた。ホテル利用額は約120万円。(編集担当:森高龍二)