新型コロナウイルスの影響で日々の生活が大きく変化する中、家計も大きな打撃を受けている。休校や在宅勤務により家族が自宅で過ごす時間が増えたことで、光熱費や通信費がかさむ上、自営業やパート勤務などの場合、休業により収入減となる人も多いだろう。一方、税金や家賃、ローンなどの支払いは変わらない。これでは不安が募るばかりだ。
そこで注目されているのが、水道代、光熱費、携帯料金や保険料など、月々の固定費の見直しだ。自宅で過ごす時間が長くなった今は、固定費を見直す絶好のチャンスともいえる。固定費が1万円でも節約できれば、家計も随分助かるはずだ。しかも、新型コロナウイルスが終息した後も、その節約効果は続く。
固定費の見直しで、まず始めたいのが携帯料金だ。携帯キャリアにかかわらず、各社ともに料金プランが複雑なので、一度契約してしまうとそのまま放置している人も多いのではないだろうか。契約時にはついつい余計なサービスに加入したり、通信容量の大きいものを契約してしまうことが多い。プランを少し見直すだけで、月額数千円単位で減額できることも珍しくない。家族単位で考えれば、大幅な出費削減になるだろう。
保険も同様だ。生命保険も自動車保険も、加入する際にいろんな状況を想定して、手厚い補償が受けられるプランを契約している人は多い。しかしその後、数年も経つと、家族の状況や条件も変わっているはずだ。今のライフスタイルやこれからのライフプランをもとに見直してみることで、年間数万円単位の節約も可能かもしれない。
そして、光熱費の見直しもぜひ考えたい。とくに今まで放置していたとしたら、契約する業者を比較したり、まとめたりすることで大幅な削減も見込める。
また、住宅の省エネや創エネについて考えてみるのにも良い機会だ。災害発生時はもちろん、今回のような不測の事態が発生した時でも、家庭内発電設備が充実していると非常に助かるものだ。
実際、今回のように家族が自宅待機するような状況が長く続くような場合、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)などの仕様の住宅と、そうでない住宅では光熱費の負担が天と地ほども変わってくる。
住宅メーカー各社も、ZEH仕様の住宅に力を入れているが、中でも積水ハウスは、2013年から同社のZEH「グリーンファースト ゼロ」の普及を開始して、2019年度の新築戸建住宅におけるZEHの比率が87%となり、2020年度同社目標の 80%を前倒しで達成した。また、同社の「グリーンファースト ゼロ+R」は、「太陽電池」と「燃料電池」に加えて「蓄電池」を備えており、災害時も安心だ。
日々の買い物などで節約ばかり気にしていると、それだけで気が滅入ってしまう。でも、固定費の見直しならば、一度やってしまうとしばらくは節約効果が続く上に、その節約効果も大きい。自宅での外出自粛の時間を利用して、見直しを検討してみてはどうだろうか。(編集担当:藤原伊織)