北朝鮮が16日に南北共同連絡事務所を爆破する行為に出たことについて、日本共産党の志位和夫委員長は「北朝鮮が南北間全ての通信連絡回線を遮断したのに続き、緊張を高める危険な挑発行為であり、非難する」との談話を16日発表した。
志位委員長は金与正(キム・ヨジョン)・朝鮮労働党中央委員会組織指導部第1副部長が韓国を「敵」と呼び「次の対敵行動の行使権はわが軍隊の総参謀部に手渡す」などとしていることをあげたうえで「軍事行動を決して行わないよう強く求める」と自制を求めた。
そのうえで「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は2018年4月に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と首脳会談を行い、『朝鮮半島にもはや戦争はなく、新たな平和の時代が開かれたことを8000万のわが同胞と全世界に厳粛に宣言した』とする『板門店(パンムンジョム)宣言』に署名している」ことをあげ「軍事的挑発を決して行わず、朝鮮半島の平和を守り抜くことは、国際社会に向けて発信した重い公約。北朝鮮に対し、この南北首脳合意を順守することを強く求める」と南北首脳合意の順守を訴えた。(編集担当:森高龍二)