タクシーの食品宅配サービス、期限再延長も視野

2020年06月26日 06:16

 新型コロナウイルスの影響で観光地のタクシー業は外出自粛とダブル影響を受け、厳しい環境に置かれたが、その中で生まれたタクシーによる飲食品宅配サービスが好評のよう。特例的に許可を受けたタクシー事業者が料理配送などの有償運送を行っている。

 特例期間は9月30日まで。赤羽一嘉国土交通大臣は23日の記者会見で5月13日までだった特例期間を延長する判断をしたが、9月30日以降についても検討していくとの考えを示した。

 赤羽大臣は記者会見で「このサービスが大変好評で多くの事業者の皆さんが参加し、飲食業の皆さん、利用されているお客様方からも好評ということで9月30日まで延長した」とし「夏場の配送では保冷庫などそれぞれの設備投資も必要なので、少し長い期間をという声に対しての配慮もある」と述べた。

 そのうえで赤羽大臣は「9月30日以降の取扱いについて結論は何も出ていないが、いわゆる『新しい生活様式』に係るニーズの変化や関係事業者からのその後の要望等を踏まえて、貨物自動車運送事業法による安全管理の必要性が大前提だが、そうしたことも考慮しながら検討を進めていきたい」とした。

 大臣によると食品宅配サービスについて全国で約1600のタクシー事業者が許可を受け、許可車両台数は4万6967台になっているという。(編集担当:森高龍二)