人命救助とみなし仮設の確保など指示 総理

2020年07月07日 06:47

 記録的な豪雨による球磨(くま)川氾濫や土砂災害など九州地方で甚大な被害が出ていることを受け、安倍晋三総理は5日「2020年7月豪雨非常災害対策本部会議」を開き「現在、警察・消防・海上保安庁・自衛隊の諸君が4万人を超える体制で救命救助活動や安否不明者の捜索に当たっている。引き続き、浸水により孤立した住宅等からの救助、安否不明者の捜索に夜を徹して全力で当たってほしい」と指示した。

 また「ライフラインの早期復旧とともに、被災地で多くの家屋が浸水被害を受け、避難の長期化も予想される」とし「安心して滞在できる旅館やホテルの確保、公営住宅や公務員住宅、賃貸住宅による『みなし仮設』の確保を早急に進めてください」と指示した。

 そのうえで「今回の雨による災害に関し、被災者へのきめ細やかな支援は急務」とし「政府として被災者支援を迅速かつ強力に進めるため、各省横断の被災者生活生業(なりわい)再建支援チームを同日に設置。現在、現地に100名以上の政府職員を派遣しているが、必要に応じ躊躇なく増強する」と述べた。

 熊本県によると5日午後2時現在、県内で18人が死亡、16人が心肺停止、14人が行方不明になっている。(編集担当:森高龍二)