安倍晋三総理の「総理連続在職日数」が今月24日「2799日」となり、憲政史上最長となった。これまでの最長者は佐藤栄作氏(2798日)だった。
「通算在職日数」でも安倍総理は昨年11月20日に『2887日』となり、拓殖大学の前身・台湾協会学校創立者の桂太郎氏(2886日)を抜き、歴代総理で最も長く在職した総理になっている。
通算在職日数で桂氏を抜いた時、安倍総理は「かつての内閣は総理がころころ変わり、重要な政治課題が置き去りにされていた。政治を安定させようというのが国民の声だった」と述べ、「第1次安倍内閣は(自身の責任で)短命だったことの深い反省の上に、政治を安定させるために日々、全力を尽くしてきた。その積み重ねにより、今日の日を迎えたと思っている」と話し、「衆参6回の国政選挙を通じて、国民から強く背中を押していただいた」と語っていた。
安倍総理の在職に対しては安倍内閣のもとでの、これまでの相次ぐ閣僚の不祥事による辞任や自らや夫人に関連する森友問題、加計疑惑、直近では「桜をみる会」疑惑にも、正面から向き合わず、閣僚辞任の場合には「任命責任」を認めながら「自身は責任をとらないのだから在職期間が長くなるのは当然」と皮肉る声もある。総理連続在職日数がそのまま総理への評価とは異なるようだ。(編集担当:森高龍二)