秋元司衆院議員は議員辞職を、総理はIR説明を

2020年08月23日 08:06

 カジノを含むIR・統合型リゾート施設を巡る汚職事件で、収賄容疑で起訴され、保釈中の秋元司被告(衆院議員、元自民党議員)が贈賄罪で起訴されている中国企業側に報酬を支払うので裁判で虚偽の証言を依頼したとして「組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の疑いで、東京地検特捜部に20日、再逮捕された。

 野党からは「議員辞職を」求める声が相次いでいる。このうち社会民主党の吉田忠智幹事長は「保釈中の国会議員が再逮捕されるのは極めて異例。自らの裁判を有利に進めるため証人の買収を計画した可能性があり、報道されているような容疑が事実であれば、現職国会議員としてあるまじき行為。秋元議員はただちに衆議院議員を辞職すべき」との談話を発表した。

 また、自民党に対しても「離党したので関係ないではなく、責任を持って事実関係を明らかにするように努力するよう」求めている。吉田幹事長は「安倍政権が成長戦略として進めるIR自体に関する利権・癒着構造にもメスを入れていかなければならない」とも談話で触れた。

 立憲民主党の蓮舫副代表はツイッターで「カジノを成長戦略の柱、と何度も国会で強調された安倍総理。 改めて説明を求めます」と発信。 昨夏の参院選挙を巡る公選法違反(買収容疑)で逮捕、起訴されている河井克行衆議院議員と夫人の案里参議院議員の政治と金についても「自民党総裁としての説明を。公務復帰の最優先事項です」と安倍晋三総理(自民党総裁)がきちんと説明するべきだと発信した。(編集担当:森高龍二)