立憲、国民など2党2グループの衆参議員149人でスタートする自公政権に対峙する選択肢を提示するための「新党」代表選挙は7日告示、10日投開票で実施される。立候補を予定している立憲の枝野幸男代表は4日、正式に立候補を表明。「(野党の)離合集散の歴史に終止符を打つとともに、政権の選択肢となり、政治に緊張感を取り戻す」決意を表明した。
枝野氏は安倍政権の下で強調されてきた「新自由主義」の行き過ぎによる弊害を踏まえ「コロナ対策を強力に推進し、新自由主義的社会から脱却して、互いに支え合い、分かち合う社会を築き、一人ひとりの命とくらしを守る」とアピール。新型コロナウイルス対応では「消費税の時限減税」など「経済再生の着実な一歩を踏み出す」との考えを示した。
また「国民生活を不安定化し、公文書管理や立憲主義といった政府への基本的な信頼を深刻に傷つけた(安倍政権の)7年8カ月の負債を清算し、責任ある、機能する政府を実現する」と語るとともに「(安倍政権が)単純な多数決が民主主義であると勘違いしてきた、まさに立憲主義に対する無理解と無視こそが現政権の明確な特徴」と指摘し「党名」については「(立憲民主という党名こそ)自由民主党と明確に異なる根本的な姿勢と理念を表現するのに最もふさわしい」と訴えた。
なお代表選挙には国民の泉健太政調会長も立候補を表明。コロナ収束まで時限的に「消費税ゼロ」などを提起し、党名に「民主党」をあげている。(編集担当:森高龍二)