アサヒビールは、ニッカウヰスキーが製造する新しいプレミアムクラスの新ウイスキー「ニッカ・セッション」を9月29日に全国発売すると会見で発表した。プレミアムウイスキーとして2014年発売の「ザ・ニッカ」以来、6年ぶりの新商品発売である。
会見と試飲会はコロナ禍の影響で、当日発表会見開始前に宅配でサンプルが届き、ネット通信によるリモート会見で行なわれた。
新製品「ニッカ・セッション」は、ニッカウヰスキーが保有するスコットランドの「ベン・ネヴィス蒸溜所」などで製造された華やかな香りが特徴のスコッチモルト原酒と、日本の「余市蒸溜所」「宮城峡蒸留所」2カ所で製造された、ふくよかな味わいとビターな余韻が特徴のジャパニーズモルトをバッティング(混和)したウイスキーで、ニッカウヰスキーのカテゴリーではピュアモルトに属する製品だ。スコットランドと日本のモルトが出会い、互いの個性を発揮しながら奏でる音楽をイメージして「セッション」と名付けたという。
味わいの特徴は、華やかな香りとモルトの香ばしさ、なめらかな口当たりとオーク樽の甘さが調和した軽やかな味わいで、ゆっくりと広がるほのかにビターなピートのアフターノートが印象的だ。
ボトルパッケージは、既存ウイスキーに多い茶系やグリーンのボトルとは一線を画す青いボトルを採用し、新たな創造や潮流をイメージ。モダンアートを彷彿とさせる躍動感のあるラベルデザインとした。また、ネーミングのロゴ「NIKKA SESSION」の「S」を向かい合わせ、ラベル背景に五線譜をデザインし“奏楽”と記し、心地よく奏でられる音楽をイメージした。
スコットランドのハイランド地区にあるベン・ネヴィス蒸溜所は、英国空軍基地のある町として有名なフォートウイリアムにある英国最高峰(1344メートル)のベン・ネヴィス山の麓にある小さな蒸溜所だ。1983年に一旦、生産を中断したが、1989年にニッカウヰスキーが同蒸溜所を管理下においた。生産はニッカウヰスキーのもとで1990年9月に再開している。(編集担当:吉田恒)