政府は29日、総理補佐官に元共同通信編集局論説副委員長の柿崎明二氏を起用すると発表した。
加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、起用の狙いについて「柿崎氏は長年、政治・行政分野での報道活動に従事され、論説副委員長などを歴任しておられる。また厚生労働省で国立行政法人評価委員会の臨時委員を務めるなど、幅広い知識と経験を有しておられるので、政策評価・検証を担当する内閣府総理補佐官として適任と総理が判断された」と説明した。
記者団から、柿崎氏はどちらかというと安倍政権に批判的な論調が多かったと思うが、こうした点を考慮して起用したのか、メディア対応などの役割も期待しているのか、と問われ、加藤官房長官は「柿崎氏の担当は政策評価・検証担当であり、菅政権では縦割り、前例主義を打破し規制改革に全力で取組んでいこうとしている。柿崎氏には知識・経験を踏まえて政府全体・政策全体について評価・検証、改善すべき点を必要に応じて総理に進言・意見具申いただくことを考えている」と説明した。(編集担当:森高龍二)