立憲民主党の枝野幸男代表は菅義偉総理が日本学術会議の総会承認を経て推薦された6人を任命しなかった問題について、4日、記者団の取材に、日本学術会議法を取り上げ「法律学をちょっとでも勉強したことのある人間だったら『推薦に基づき任命する』との書き方では(総理に)自由裁量権はない。これは常識だ」と指摘。任命しなかった6人について「何法の何に基づいているのか、説明していただかないと、何の説明をしていることにもならない」と非難した。
枝野代表は「(菅義偉総理は)説明できるなら自分から望んで出てくるのが当然」と総理自らが、国民が理解できる説明をするよう強く求めた。
枝野代表は、一連のこれまでの流れが安倍政権での憲法解釈の変更、安保法制に始まっていることを指摘し「検察庁法といい、今回の学術会議といい、どんどん具体的なところで、憲法ですら勝手に解釈を変えたのだから、一般の法律の解釈なんて変えるのは当たり前だという、こういう法治国家としてありえない状況が当たり前のようになってきてしまっている」と安倍政権からの罪をあげ、現況の問題を生んでいることに「近代国家としてみっともない姿だ。一刻も早く食い止めたい」と正常化への決意を示した。(編集担当:森高龍二)