立憲民主党の辻元きよみ衆院議員は4日の衆院予算委員会で、議員の世襲制限について取り上げ、菅義偉総理が過去に世襲制限についてチラシなどで記述している中で、菅総理が「世襲制限の断行が日本の未来を拓く。世襲を許せば、自民党は死ぬ」としていること。
また「世襲にすると、(選挙に)出たい人が出られない。国民目線から見て、変でしょ。世襲制限をして、世代交代を図る。そんな、当たり前のことをやらないと、自民党に未来はない、としているが、それは今も同じ考えか」と質した。
菅総理は「地方から出てきて、何もないところから国会議員に出て、首相をさせていただいて、まさに『ゼロ』からスタートしています。私は小選挙区時代、初めての選挙で当選させていただいた。当時、自民党の中で世襲の方が圧倒的に多かった。5割を超えていたと思う。そういうなかで、出馬する選挙区で予備投票(党員投票)をやって決めるなど、自民党は今日まで来ていると思う」と世襲問題が是正されているとの認識を示した。
辻元氏は総理答弁に反論。「自民党の世襲の方は、その当時からも減っていない。当時4割といわれていて、今も約4割いる。大臣も20人いるが、12人が世襲の方だ」と世襲問題が解決されていない現況をあげた。議場からは「ほお~」と改めて認識したような声があがった。辻元氏は議員世襲に以前から問題を投げてきた菅総理に、今は総理総裁のポストにあるのだから、世襲制限を検討するぐらい、言われたらどうか」と求めた。(編集担当:森高龍二)