安倍政権下の農相に現金供与を受けた疑惑浮上

2020年12月06日 06:45

 安倍政権下で農林水産大臣だった際、鶏卵生産大手の「アキタフーズ」グループ元代表から業界への便宜を図る見返りに現金の供与を受けた疑惑が浮上し、東京地検特捜部から捜査対象にされている自民党の吉川貴盛衆院議員に関する報道が2日、相次ぎ、報道を受けて吉川議員は報道各社にコメントを出した。全文が公表されている。

 吉川氏は「地元のみなさま、党関係者にはご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます」とあるが、疑惑について一切触れていない。報じられている疑惑の件に関して「当局から説明を求められることがあれば、現在入院中ではありますが、誠実に対応させていただきます」と述べるにとどまっている。

 吉川議員には国会議員として、早急に国民への説明責任を果たすことが求められている。

 ネット上では「党の選対委員長代行など党役職を辞することより、疑惑に対する国民への説明責任が先だろう」との声や「党への迷惑だけではなく、国民への迷惑も考えていただいて、即刻、議員辞職をお願いいたします」「本日の件で『国民から説明を求められることがあれば、現在入院治療中ではありますが誠実に対応させていただきます』と言うのがまっとうな人間です。国民には迷惑かけてもよいが、国会審議と党務の運営に迷惑かけたくないとでも思っているのだろう」との声が相次いでいる。

 また「鶏卵販売会社から現金を受け取ってなければ別に問題はなく堂々としていれば良いと思うがそうではないのか?安倍、菅と続く自民党政権は公文書廃棄や不祥事が多すぎコロナ対策もダメで後世の評価は『悪夢の自民党政権』と呼ばれるかも知れない」など、安倍前総理がよく口にした『悪夢の民主党政権』を覆す『悪夢の政権』と言われるのでは、と皮肉る酷評もある。(編集担当:森高龍二)