靖国参拝する国会議員の会は集団参拝中止

2021年04月22日 06:41

 超党派の国会議員らでつくる「みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会」は22日の靖国神社春季大例祭に集団参拝を予定していたが、21日、新型コロナウイルス感染症拡大を踏まえた対応として「集団参拝は中止する」と発表した。

 昨年4月(春の大例祭)、8月(終戦記念日)、10月(秋の大例祭)に続いての中止となる。

 一方、菅義偉総理は21日、A級戦犯を合祀している靖国神社の春の例大祭に「内閣総理大臣・菅義偉」と木札を添えた真榊を供えた。また鷲尾英一郎外務副大臣は神社に参拝した。

 加藤勝信官房長官は同日の記者会見で「菅総理が真榊を供えたことは報道で承知しているが、私人としての行動だ」とした。また、「総理が靖国神社に参拝されるかどうかは総理が適切に判断されることだ」とした。

 韓国の外交部報道官は菅総理の対応に「深い失望と遺憾」を表明するとの論評を出した。「日本の植民侵奪と侵略戦争を美化している靖国神社に日本の政府と議会の指導者がまた供物を奉納し、参拝を繰り返したことに深い失望と遺憾の意を表す」と批判した。(編集担当:森高龍二)