志位氏が中国の覇権主義、強権政治を真っ向非難

2021年07月04日 08:17

 日本共産党の志位和夫委員長は2日、中国の習近平総書記が党100周年演説で『中国共産党は、覇権主義と強権政治に反対する』と世界に向けて発信したことに、真っ向から非難した。

 志位氏は「東シナ海や南シナ海での(中国政府の)ふるまいを『覇権主義』と呼ばずして何と呼ぶのか。香港やウイグルへの人権侵害を『強権政治』と呼ばずして何と呼ぶのか。 中国は国際法を順守せよ」と訴えるとともに「国際法の順守を国際社会が求めることが大切だ」と世界に呼び掛けた。

 日本共産党は1日付け党機関紙「赤旗」で「中国問題に日本共産党はどう対応してきたか」とのテーマで「日本の領土である尖閣諸島の周辺海域での領海侵犯の頻発、香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権抑圧の深刻化など、近年、国際社会の懸念を強める中国の行動が続いています。日本共産党はこれまで一貫して、こうした平和や民主主義、人権保障に逆行する中国の危険な動きを、事実に基づき、国際法にのっとって、厳密で理性的な批判を加え、事態の打開の方策を提案してきました」と党と姿勢、対応を明示した。

 そのうえで「いまの政権与党の自民党、公明党は、これらの問題で道理ある批判的な視点を欠き、政権与党に求められる責任ある姿勢を示せないでいます」と自公政権と政党の姿勢を問題視。「自民、公明両党は、中国の事態を最大限に利用して、日本共産党攻撃を繰り返した」とも提起した。(編集担当:森高龍二)