露首相が26日、択捉島入り 政府は近く抗議へ

2021年07月27日 06:45

 加藤勝信官房長官は26日、ロシアのミシュスチン首相が北方領土の択捉(エトロフ)島を訪ねたことに関し「極めて遺憾」とし「近くロシア政府に抗議する」と同日の記者会見で語った。

 プーチン大統領に次ぐロシアのナンバー2にあたる首相が北方領土に入るのは2019年のメドベージェフ前首相以来。日本政府はロシア政府の要人が北方領土に入ることは「我が国の立場と相容れない」とし、訪問しないよう事前に申し入れをしていたという。

 加藤官房長官は「プーチン大統領が23日、ミシュスチン首相に北方領土訪問の可能性に言及し、ロシア首相府は25日、首相が26日~29日までの極東訪問の中で択捉島訪問を発表した。実際に、先ほど訪問があったとの報道を承知している」と語った。

 そのうえで「ロシア政府要人が北方領土を訪問することは我が国の立場と相容れず、これまでも様々なルートで(訪問しないよう)申し入れを行ってきた。(今回の訪問に対し)近く、ロシア政府に対し抗議を申し入れる」と語った。(編集担当:森高龍二)