スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋出入国管理局の収容施設で収容中に死亡した事件で、ウィシュマさんの家族が今年2月22日~ウィシュマさんが死亡した3月6日までの約300時間のビデオのうち、入管が2時間に編集したビデオを確認したことについて、立憲民主党の石川大我参議院議員は12日、ツイッターでウィシュマさんが置かれていた劣悪な環境の様子を発信した。
石川氏は「ウィシュマさんのご遺族3名が約2時間のビデオのうち、70分程度を確認。次女ワヨミさんがこれ以上は耐えられないと、嗚咽(おえつ)をもらし、今日はここまで。続きは来週以降。亡くなる数日前までの映像でもご遺族は嘔吐する程の内容」と書き込んだ。
立憲は対応検証のため、国会への映像開示について、ウィシュマさんの体調が変化した前後など、大事なところを指定した上で、ノーカット、ノー編集のものの開示を求めていく考えだ。
日本共産党の志位和夫委員長は「真相究明とともに、在留期限が切れただけで、裁判所も通さず、入管の裁量で問答無用で収容する強権的制度の抜本改革が必要だ」と提起している。政府には人権と人命にかかわる今回の問題について、国民に丁寧に説明する責任がある。(編集担当:森高龍二)