立憲民主党の枝野幸男代表は31日の記者会見で「泉健太政調会長らに総選挙後に我々が組む補正予算の概略について取りまとめを指示した」と語り「最低でも真水で30兆円規模」と述べた。枝野氏は総選挙までに「政権交代後の補正予算の概略を国民の皆様にお示ししたい」と断言。政権交代実現へ強い意志を示し、思いを鮮明にした。
一方、臨時国会召集に政府与党が応じない方針を示していることについて「我々野党は7月16日に憲法に基づく国会召集を正式に求めた。政府与党も国会召集は憲法に定められた義務と明言している。にもかかわらず、国会召集要求に政府与党は応じない方針と報道で伝えられている。本当なら甚だしい憲法違反。同時にコロナ感染爆発と医療崩壊という事態に対して、あまりにも無責任」と痛烈に非難した。
枝野氏は「我々は臨時国会を開いて補正予算を組み、予備費を積むよう提案している。本来、予算はできるだけ定めて、国会の承認を得るものだが、10月21日に衆議院議員の任期を迎えるため、この間に衆議院議員選挙を行い、また自民党はこの間に総裁選挙を行おうとしている。財政的裏付けを持ってコロナ対策ができるのは、どんなに急いでも11月半ば以降にならざるを得ない。であるなら、自治体への交付金の積み増しや国が野戦病院的なものをつくるなど臨機応変に対応できるよう(衆院選挙前に臨時国会を開いて補正予算を組み)予備費を確保しておくべきだ」と強調した。
そのうえで「これにも応じられないというのは、はなはだ残念」と述べた。また、予備費2兆5000億円あまりの予備費で2か月を過ごしていくという事態を懸念した。(編集担当:森高龍二)