立憲民主党の枝野幸男代表は20日のBSTBS番組「報道1930」に出演し、政権を任されたら、初閣議で今月7日に発表した7項目を約束通り「初閣議で決定する」と明言した。
枝野氏は今月7日に、政権をとってすぐに実行する案件を発表している。それはすぐに閣議決定できる案件だからとしており、その内容では、新型コロナ緊急対策のための補正予算編成、コロナ対策司令塔の設置、22年度予算編成の見直しのほか、菅総理が日本学術会議会員への任命を拒否した学者6人を政権交代後の内閣・初閣議で会員に任命する。
また森友・加計・桜に関して真相解明チームを政府として設置決定する。森友を巡る問題では公文書改ざんを上司から命じられて改ざんしてしまい、後に自死した近畿財務局の職員赤木俊夫さんが残した「赤木ファイル」関連文書の開示も初閣議で決定する。
少なくとも、政権交代で即刻解消されるのが(1)日本学術会議会員任命拒否問題(2)赤木さんの妻が求めている「赤木ファイル」関連文書の開示(3)安倍晋三前総理を巡る森友・加計・桜問題への真相解明のための総理指示に基づくチーム設置による解明へのスタート、ということになる。
森友学園をめぐる公文書改ざん問題の再調査の必要性については、安倍氏にとって身内でもある同じ自民党の野田聖子幹事長代行でさえ、党総裁選出馬の際の所見発表演説や共同記者会見の場で明確に示している。
野田氏は「アプリオリ(自明)に、調査する必要がある」「公文書の隠ぺい・偽造・改ざん・廃棄は絶対にあってはならないこと」「起きえないことがなぜ起きたのか」「多くの国民が納得していない」と理由をあげた。ただ、総裁選で野田氏が勝ち残る可能性は現況低い。
現実着手には政権交代しかない。総裁選の向こうにある「総選挙」が注目される。(編集担当:森高龍二)