望ましい結果は与野党勢力伯仲が45%で最多

2021年10月21日 06:25

 第49回衆議院議員選挙が19日公示され、熱戦の火ぶたが切られ、定数465(小選挙区289、11ブロック比例代表176)に1051人(小選挙区857人、比例代表単独194人)が立候補した。31日の投開票で新しい勢力図ができる。

 政党別では自民が336人(内、小選挙区277人)、立憲240人(214人)、公明53人(9人)、共産130人(105人)、維新96人(94人)、国民27人(21人)、れいわ21人(12人)、社民15人(9人)、N党30人(27人)、政治団体(支持政党なし)が2人、新党やまと5人(1人)など。

 今月16、17の両日に共同通信社が全国電話世論調査を実施した結果によると「望ましい選挙結果」について「与党・野党勢力伯仲」が45.2%と最も多かった。過去9年の自公の絶対多数による強引な国会運営などの弊害を感じての回答とみられる。

 こうした中、自公VS立憲・共産などの連携による『与党・野党一騎打ち』の構図が、今回は多くの小選挙区でつくられた。野党が目指す『政権交代』が実現するのか、議席減が言われる自民がどの程度の減にとどまるのか。

 衆院の各政党勢力図がどう塗り替わるのか、11月以降の政治に大きく反映することになるだけに、国民の関心は高くなっている。
 
 比例代表で、どの政党に投票するかでは自民が29.6%、立憲民主が9.7%、共産4.8%、公明4.7%、維新3.9%、国民0.7%、れいわと社民がともに0.5%、N党0.1%、投票したい政党がない4.8%。そして「まだ、投票する政党を決めていない」が39.4%と4割近くに上っていた。12日間の選挙戦でどこまで、この層に支持を得られるのか、各党の戦いが熾烈になりそう。(編集担当:森高龍二)