岸田文雄総理が声高に掲げた「令和版所得倍増計画」が文字通り2倍にするものではなく、単に、多くの方が所得をあげられるような環境づくりを目指すことを意味していた。こうなると単なるスローガンにしかならない、実態にない「看板」のようだ。
経済再生・新しい資本主義の山際大志郎担当大臣は「令和版所得倍増計画は、文字通り『所得倍増』をさしているのではない」とし「多くの方が所得を上げられるような環境をつくって、そういう社会にしていきたいということを示す言葉だと総理はおっしゃっているじゃないですか」と思いを語ったに過ぎないことを説明した。
具体的な方向づけなどは「新しい資本主義実現会議本部」(総理が本部長を務め、全閣僚で構成)とそのもとに設置した総理が議長を務める関係閣僚と総理指名による15人の有識者らでなる「新しい資本主義実現会議」でつめていくもよう。
立憲民主党の小沢一郎前衆院議員はツイッターで「山際大臣『所得倍増は所得が2倍になるという意味ではない』。 こういうのを詐欺という。選挙前に調子のいい事ばかり言って国民を騙す。自民党の常套手段。書き換えであって改竄ではない。募ったのであって募集はしていない。言葉を破壊する政党。もう嘘の政治はやめにしよう」と政権交代の必要を訴えている。(編集担当:森高龍二)