立憲 枝野代表・辞意表明、参院選は新体制で

2021年11月04日 07:01

 立憲民主党の創設者でもあった枝野幸男代表が2日、執行役員会冒頭で、今回の総選挙で議席を減らした責任を取り「新しい代表のもと、新しい体制を構えて、来年の参院選挙、次の政権選択選挙に向かっていかなければならない」と決断したとし、特別国会閉会日に辞任する意向を表明した。

 枝野氏は「昨年9月の代表選挙は国会議員だけの投票だった。国会日程等があるが、党員、協力党員、パートナーズの皆さんにしっかり参加していただいた形で、新しい代表を選んで、しっかりとした体制で参院議員選挙に臨んでいただきたい」と語った。

 また枝野氏は「特別国会は総選挙の結果を議会で正式に示すことであるため、特別国会までは代表を務めさせていただき、特別国会閉会日に代表を降りさせていただいて、代表選挙の手続きを速やかに進めていただきたい。ご了解いただければ、今日からそこに向けた事務的準備を進めていただきたい」と代表選挙へ準備を進めるよう求めた。

 立憲は今回の総選挙で、平野博文代表代行、辻元きよみ党副代表、論客で知られる今井雅人氏ら有用・有能な人材を国会議席から失った。議員総数も衆議院は13議席減らし、96議席になった。

 枝野氏は「平野代表代行や辻元副代表はじめ、有為な仲間がたくさん(国会に)戻ってくることができず、現有議席を下回る大変残念な結果となりました。ひとえに私の力不足。当選することができなかった仲間の皆さんにも大変申し訳なく思っている」と陳謝。

 ただ、1万票以内の僅差で負けた小選挙区が「31」あり、選挙戦略次第で、次期選挙では、この選挙区での議席奪還ができる可能性は高い。緻密な分析と日々の取組みこそが必要だ。(編集担当:森高龍二)