高市自民政調会長 選挙に天皇利用の発言?

2021年11月04日 07:03

 自民党の高市早苗政調会長が10月29日、京都での田中英之候補(文科副大臣)の街頭応援演説で「大臣・副大臣は天皇陛下の認証を受けます。万一にも、田中英之が当選しないということになると、大変お忙しい天皇陛下に、もう一度、別の方を認証して頂かなくてはならない悲惨な事態が発生します。天皇陛下にもご迷惑がかかります。何とか、勝たしてやってください」と天皇陛下を利用したと受け止められる発言をしていたことを、ディリー新潮が2日、報じた。

 高市事務所は「政治利用の意図などまったくございません」と答えたというが、意図がなくても、選挙利用発言にはなりそう。発言時は国会議員ではないが、党政調会長という主要ポストについている人物が、こうした発言をして許されて良いのか。批判の声が相次いでいる。

 ネット上では「高市氏の主張が正しければ、永遠に内閣改造は出来ないし、今回の茂木外務大臣の交代も『陛下にご迷惑をおかけする』ので中止すべきでしょうね」「(高市政調会長発言)それこそ陛下にご迷惑をかけてしまいましたね」と皮肉交じりの声。

 また「これ駄目でしょ。大臣・副大臣が問題発言・行動で辞任するって度々有るけど、高市議員のこの意見が拡大解釈されると、天皇陛下が認証した大臣なのに、批判するの?辞任させるの?ってならないか?逆に認証した天皇陛下も悪いってなるのか?」。

 「天皇の政治利用は憲法違反の可能性がありますし、政調会長ともあろう人が偽情報を公然と発言することも問題です」「天皇陛下に迷惑がかかるから当選させろって。再度任命していただくのが迷惑というのなら、落選しそうな人を大臣に指名したことそのものが失礼に当たるのでは?」

 「安倍元総理から任命された法務大臣はどれだけ天皇陛下に迷惑をおかけしたのだろう?党本部からなぜか10倍の1億5千万円もの資金を提供され、天皇陛下から認証をしていただいた法務大臣が実に100人の買収に手を染めたのである。安倍さんはなぜ辞任をしなかったのだろう?何の任命責任も感じていないのだろうか?!」などなど、批判や疑問視する声が相次いで上がっている。(編集担当:森高龍二)