改憲へ強い意欲 岸田総理 背景に改憲勢力増

2021年11月12日 06:02

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岸田総理は「政党の枠組みでどうこうというのではなく、結果を得るためにどうするべきなのか、しっかり検討し、努力していきたい。いずれにせよ、この国会での発議のために国会の議論を進めていかなければいけない」と強調した

 岸田文雄総理は10日の記者会見で、憲法改正に関して「今回の衆議院選挙の結果も受け、より憲法改正についてしっかり取り組んでいかなければいけない。こうした声は自民党内にも高まっていると受け止めている。党内体制を強化するとともに、国民的議論の更なる喚起と国会における精力的な議論を進めるよう指示した」と改憲への機運醸成と国民的議論、国会での議論推進に強い意欲を見せた。

 総選挙の結果、自民は単独で「絶対安定多数」を確保できたうえ、改憲勢力の日本維新の会や国民民主が議席を増やしたことも改憲への強気姿勢を生んでいる。高市早苗政調会長や党内タカ派の声の強さも伺える。

 岸田総理は「国会議論と国民の皆さんの憲法改正に対する理解、この2つは車の両輪と思っている」とし「両方がそろわないと憲法改正は実現しない。こうした法体系になっているわけで、ともにしっかり進めていかなければならない」と強い意欲を見せた。

 岸田総理は「政党の枠組みでどうこうというのではなく、結果を得るためにどうするべきなのか、しっかり検討し、努力していきたい。いずれにせよ、この国会での発議のために国会の議論を進めていかなければいけない」と強調した。(編集担当:森高龍二)