来年度GDP556兆8千億円の過去最高を予測

2021年12月26日 08:51

 政府は23日、臨時閣議を開き、2022年度経済見通しについて「GDP成長率で実質3.2%、名目3.6%程度になり、GDPは約556兆8000億円と過去最高になる」との見込みを示した。

 経済対策を迅速かつ着実に実施することを前提にしている。また「公的支出による経済下支えのもと、消費の回復や堅調な設備投資にけん引される形で、民需主導の自主的な成長と『成長と分配の好循環』の実現に向けて着実に前進する」としている。

 政府は今年度のGDP成長率は「実質2.6%程度、名目1.7%程度になる」としており「GDPは年度中にコロナ前の水準を回復することが見込まれる」とした。

 政府によると実質GDPは、2020年度は525兆7000億円と前年度比4.5%のマイナスとなった。一方、今年度は539兆3000億円を見込み、成長率2.6%と予測。22年度は556兆8000億円と今年度比3.2%の成長になると見込んだ。

 山際大志郎経済再生担当大臣は「政府として本見通しで示した民需主導の自律的な成長と『成長と分配の好循環』の実現に向けて、着実に前進するという経済の姿をしっかりと実現していくべく、経済対策を、スピード感をもって実施することをはじめ、経済財政運営に万全を期していく」との談話を発表した。(編集担当:森高龍二)