政府は24日、来年度当初予算案を閣議決定。10年連読して一般会計歳出総額は過去最大規模を更新した。
それによると、一般会計歳出総額は107兆5964億円で今年度当初予算に比べ9867億円増。過去最大規模になった。また防衛費は5兆4005億円となった。
ミサイル防衛や南西地域の島嶼部の防衛のほか、宇宙・サイバー・電磁波といった新領域の能力強化を推進した、としている。防衛費については、先の臨時国会で前倒しして今年度に補正予算に組み込んだ7738億円を含めると6兆円を超える規模になっている。
エネルギー・環境では太陽光・洋上風力・地熱などの再生可能エネルギーの導入、クリーンエネルギー自動車の導入、水素・アンモニアなどの実用化・普及に向けた研究開発の加速に約1000億円を充てた。また、脱炭素に意欲的に取り組む自治体を継続的・包括的に支援するための交付金として200億円を創設するとしている。
一般歳出(67兆3746億円)のうち、社会保障関係費が36兆2735億円で今年度当初比より4393億円増えた。新型コロナウイルス感染症対策予備費に5兆円を充てている。なお、歳出107兆円の内、財源として約37兆円を新規国債の発行で賄うとしている。(編集担当:森高龍二)