サウジの石油大臣と経産大臣 原油で議論へ

2022年03月21日 09:36

 岸田文雄総理は17日、ケニアのケニヤッタ大統領、そしてサウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談。会談後、記者団にウクライナ情勢を中心に率直な意見交換をしたと語った。

 ムハンマド皇太子とは「ウクライナ情勢への対応での連携を確認するとともに、原油価格高騰対策についても突っ込んだ議論を行った」と語った。

 原油価格高騰に関して、岸田総理は「私から原油市場安定化のためのサウジアラビアのリーダーシップを強く期待する旨伝え、原油市場の安定化、さらにカーボンニュートラル時代に向けて協力を深化させていくことで一致した」とした。

 原油増産の可能性についても議論したとし「先方の石油大臣と萩生田光一経済産業大臣との間で詳細を議論していくことで一致」と両国の石油担当大臣同士が話し合っていくことになった旨を語った。

 外務省は「双方は原油価格高騰対策について、突っ込んだ議論を行い、岸田総理から原油市場安定化のためのサウジアラビアのリーダーシップを強く期待する旨伝え、双方、原油市場の安定化、カーボンニュートラル時代に向けて協力を深化させていくことで一致した」と発表した。

 岸田総理はケニヤッタ大統領とは「ウクライナ侵略に緊密に連携して対応することを確認した」といい「私から国連安保理改革の必要性を訴え、今後も両者で共に協力して改革努力を続けていくことを確認した」と述べた。(編集担当:森高龍二)