日本共産党の小池晃書記局長は27日の記者会見で、自民党の茂木敏充幹事長が26日のNHK日曜討論で「消費税を引き下げたら、年金3割削減」発言について「ちょっと、あれはひどい発言だ」と苦言を呈し、ゆゆしき問題だとした。
小池氏は22年度の年金支給額が0.4%引き下げられたことを踏まえ「だいたい消費税引き下げの前から年金をカットしているわけだから」と呆れた様子。小池氏は「国民に対して、脅迫をするがごとく、発言されるというのはゆゆしき問題だ」と批判した。
小池氏は「私たちは大企業や富裕層に対する減税を止めれば、消費税減税は十分できると判断している」と財源問題にも言及した。
小池氏はまた「(自民党は)軍事費は財源を一切示さず、消費税を減税しろというと財源をどうするという。手前勝手で、無責任」と断じた。
茂木氏の発言に対しては、田村智子副委員長もツイッターで「年金3割カットがトレンドに。自民党の幹事長が『消費税減税したら』でこう言ったら、国民への脅しに聞こえる」と投稿。
そのうえで「これでは年金増やして欲しければ消費税増税だとなる。これでは暮らしは永遠に良くならない。大企業と富裕層への応分の税負担をと、繰り返し具体的に提案しているのに目も向けない」と自民党がどちらを向いている党か、を指摘した。(編集担当:森高龍二)