国難と国会審議求めた世耕氏にブーメラン

2022年08月23日 07:09

 世耕弘成自民党参院幹事長が野党時代の2011年5月19日に東京都内・有楽町で街頭演説し「この国難の時期に、我々国会議員が夏休みをとるわけにはいかない。7月、8月、夏休みを取っていていいんですか」と訴えた画像がSNS上に紹介され、「野党時代に絶叫していたのが自民党の世耕参院幹事長です。あれから11年経って、自民党は国難の真っ最中でも夏休みを満喫する政党になってしまいました」と指摘の声があがっている。

 世耕氏はこの時「国会を閉じていいわけがありません。国会を閉じていては機動的な対応はできません。臨機応変な対応ができないんです」と呼び掛け、「(当時、政権与党だった)民主党の国会議員に電話でも、メールでも結構です。『おかしいぞ、お前ら夏休みとるのか、予算や法律はどうするんだ』と是非、呼び掛けて頂きたい」と世論に訴えていた。世耕氏はこの当時、自民党参院幹事長代理だった。

この時の街頭演説では「通年国会」も訴えていた。そして「皆さんと力を合わせて実現していこうではありませんか」とアピール。動画再生は43万回を超えていた。「世耕も最悪」とのコメントも。

国会を巡っては「旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題、安倍元総理の国葬実施問題、新型コロナウイルス感染症の第7派、止まらぬ物価高、ロシアによるウクライナ侵略など『この国難の時期』を迎えて、臨時国会の召集を、と憲法53条規定に基づき衆議院議員126人、参議院議員77人がそれぞれ連名し、18日、それぞれ衆参両院に対し「臨時国会召集要求書」を提出している。

世耕氏が2011年の街頭演説を正当とするなら、是非、今回の憲法に基づく臨時国会召集要求に応えるべきだろう、との声もある。(編集担当:森高龍二)