自民党の萩生田光一政調会長は18日、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)や関連団体との関係について「旧統一教会の活動で未だいろんなことで苦しんでおられる方がおられるということで、このことに少し思いが足りなかった。反省している。一線を画し、適切な対応をしていきたい。政調会長として宗教法人の在り方など政府の動きもあるので、見守っていきたい」と語った。政調会長なら見守るではなく、積極的な取組み姿勢を示すべきだが、消極的な発言になった。また適切な対応にとどまり、関係を断つとしなかった。選挙で応援を求めたことはない、としている。
一方、今年6月に生稲晃子参院議員と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)関連施設を訪ねていたことについては「私の支援者の中にボランティア活動を熱心にされている方がおられ、その方たちが国際平和女性連合の会員のみなさんだった。その縁で付合いが始まり、関係施設を訪問することになった」と語った。
萩生田氏は「昭和の時代の統一教会の霊感商法などのことは承知していたが、その後、悪い噂を聞くこともなかったし、報道に接する機会もなかった。国際平和女性連合と統一教会との関係というのは、名称が非常に似ているので、そういう思いはあったが、敢えて触れなかったというのが正直なところです」と述べた。
訪ねた施設(八王子家庭教会)は都内・八王子子安町にあり「訪問することは私が了解した」と自身の判断によるものと述べた。また「生稲さんはどういう集まりのところかは存じ上げなかったと思う」と擁護した。
萩生田氏は2009年~10年の間に毎月2回、教会を訪ね、講演や青年部の人たちに説教していたとの報道については「こうした事実は全くありません」と全面否定した。
世界平和女性連合に寄付をしていたことについては「活動に一定理解し、応援していた」といい「東南アジアの女性留学生の方々を支援するなどされていて、留学生のためのチャリティパーティをするというので支払った」と説明した。(編集担当:森高龍二)