清和会と教団の関係答えるの困難、山際大臣更迭せず

2022年10月06日 08:03

 国務大臣演説に対する代表質問が5日、衆議院本会議で行われた。岸田文雄総理は立憲民主党の泉健太代表から「安倍派・細田派といわれる清和会が深く世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を築いてきた」ことや山際大志郎経済再生担当大臣と教団とのズブズブの関係を踏まえて「大臣を更迭しないのか」との問いに、清和会と教団の関係答えるのは困難、山際大臣は更迭せずの姿勢を示した。

 泉氏は世界平和統一家庭連合とのズブズブの関係が次々明るみになる山際経済再生担当大臣について「統一教会の最高指導者と面会しながら、事実をひた隠し、判明したら弁明を繰り返す山際大臣の辞任を求める声は高まっている。更迭しないのか」と岸田文雄総理に質した。

 岸田総理は「新たに接点が判明した時には都度、追加的に説明する。今後は関係を持たないことを徹底することを方針としている。山際大臣は、今後は一切関係を持たないと述べていると承知している。理解を得られていないという事であれば、引き続き政治家として、自らの責任において丁寧に説明を尽くす必要がある」と答弁するにとどめ、更迭する考えがないことを示した。

 また泉氏が「安倍元総理と統一教会との密接な関係は親子3代にわたり、安倍派・細田派といわれる清和会が深く関係を築いてきた」と指摘。

 衆院議長席に座る細田博之衆院議長に異例の回答を求めた。泉氏は「細田議長は中心人物として『4つの会合への出席』『関連団体の名誉会長就任』『選挙の支持を得ていた』ことを認めた。しかしあなたが示した一枚紙は全く説明不足。細田議長、寄付金を受け取ったり、パーティー券の購入はありませんか。2019年の関連イベント挨拶での『安倍総理にさっそく報告したい』の発言どおり報告しましたか?議院運営委員会の場で質疑に応じていただけませんか?」と答弁を求めた。これに細田議長は回答せず。議運での質疑に関してのみ余地を残す姿勢をうかがわせた。

 岸田総理は「各議員はそれぞれ政治家として多くの方々と接し、意見に耳を傾け、自身の考えを説明し、理解いただく活動をしている。各議員と旧統一教会の関係は個々の議員によって異なり、自民党内の特定のグループが旧統一教会とどのような関係を有したかは一概に答えるのは困難」と清和会と教団との関係を答えるのは困難とした。
 
 そのうえで自民党総裁として「国民の信頼回復のため、旧統一教会と関係を持たないことを徹底するため、地方議員も含めて対応を徹底していく」と答えた。(編集担当:森高龍二)