8代目VW Golfに加わったホッテストモデル 235kW(320ps)/5356~6500rpmの最高出力と420Nm(43.0kg.m)/2100~5350rpmの最大トルクを発生する2リッター直列4気筒DOHCターボを積んだ「Cセグ最強」のホットハッチだ
フォルクスワーゲン(VW)ジャパンは、昨年フルモデルチェンジをした8代目となる新型「Golf」「Golf Variant」シリーズに、新たなパワートレインとして歴代「Golf」史上最もパワフルな320馬力を発揮する2.0リッターTSIエンジンを採用し、スポーティな内外装を身に纏ったGolf/Golf Variantのフラッグシップモデル、新型「Golf R」「Golf R Variant」を発売すると発表した。
今般導入する新型「Golf R」「Golf R Variant」の“Rシリーズ”に採用されているパワーユニットは、1984cc直列4気筒直噴DOHCインタークーラーターボで、235kW(320ps)/5356~6500rpmの最高出力と420Nm(43.0kg.m)/2100~5350rpmの最大トルクを発揮する2.0TSIエンジンだ。
先代モデルと比べると、新型「Golf R」に採用されているエンジンは、排出ガスの低減や燃費性能の向上、エンジン特性の最適化を目的にさまざまな改良が施され、最高出力は先代より10ps強化され、最大トルクは20Nmアップしている。
パワーアップに伴い、新型「Golf R」「Golf R Variant」のフロントアクスルには、先代に比べて1インチ拡大された新たな18インチブレーキシステムを採用し、ブレーキ機能も高められ、高速度域からも安心して踏めるブレーキング性能を実装、強力なストッピングパワーを獲得したという。なお、ブレーキポッドなどにアルミニウムを採用し、大幅な軽量化を実現。高いブレーキ圧力の範囲における制御を最適化したことで、ABS介入直前でも非常に正確な制御を可能する。また、ブルーにペイントされ、“R”ロゴをあしらったブレーキキャリパーはパフォーマンスだけでなく、視覚的にも“R”特徴のひとつと云えそうだ。
さらに新型「Rシリーズ」は、ランニングギアに大幅な改良も施され、加えてすでに「Tiguan R」に採用されている「Rパフォーマンストルクベクタリング」「ビークルダイナミクス・マネージャー」の採用により、これまで以上の最適なトルク配分と正確でニュートラルなハンドリングを実現した。
従来の「Rシリーズ」に搭載した4輪駆動“4MOTIONシステム”は、走行状況に応じてフロントアクスルとリヤアクスル間でトルク配分を行なっていた。が、新型の「Rパフォーマンストルクベクタリング」はリヤアクスルに配置された2つの多板クラッチが左右後輪のトルク配分を適切に制御し、リヤの外輪により多くのトルクを配分。コーナリング性能を高める。
新型Golf Rに搭載されるビークルダイナミクス・マネージャーは、単に電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”とアダプティブシャシーコントロール“DCC”(オプション)を統合制御するだけではなく、4MOTIONと高度に連携、運動性能の最大化と快適性の向上を高次元で両立した。4MOTION、XDS、DCCを常に統合制御するとともに、各ホイールへの最適なトルク配分を実行するための完璧なクラッチコントロールを実現し、機敏で正確なハンドリングを実現するというわけだ。
新型「Golf R」「Golf R Variant」のグレード構成は1グレードのみ、全国希望小売価格は、新型「Golf R」が639.8万円、新型「Golf R Variant」が652.5万円。新型「R」のエクステリアカラーはラピスブルーメタリック(オプション)、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの全3色展開である。
今回の追加設定で、新型「Golf」「Golf Variant」は、2種類のeTSI・48Vマイルドハイブリッドシステムを採用したモデル、2.0TDIクリーンディーゼルエンジンを採用したモデルに加えて、2種類の2.0TSIエンジンを採用したモデルと、5種類のパワートレーンをラインアップし、全15グレード構成となった。(編集担当:吉田恒)