世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点を相次いで指摘されてきた山際大志郎経済財政担当大臣が24日、岸田文雄総理に辞表を提出。総理はこれを受理したことで、やっと大臣ポストを降りた。後任は25日に発表する。
岸田総理は24日の参院予算委員会で立憲民主党の田島麻衣子議員から、大臣の交代も視野に検討に入ったとの報道があるが事実関係は、と問われ「そういったことは全くない」と完全否定していた。
さすがに田島氏は「総理自身が更迭を明確に否定した4時間後の山際大臣辞任。今の政権のブレは尋常ではありません」と呆れかえってツイッター投稿した。
田島氏は「『記憶に無い』と繰り返す大臣。これは交代した方が良い。物価高騰で国民が苦しむ中、決して経済再生の仕事ができないのではないか」と交代を要求していた。岸田総理は更迭せず、山際大臣の自主的な辞表提出の形になった。
日本共産党の志位和夫委員長は「山際大臣の辞任、あまりに遅すぎた」とツイッターで発信。「首相は、任命責任はもとより、無為無策で放置しつづけた責任が重く問われる。『国会運営のため』などと弁解するだけで、山際氏の行動について何の反省もなかった」と指摘。
そのうえで「統一協会と接点をもつ政務三役は4割にのぼる。首相の責任において徹底的に調査を行うことを求める」と政務3役と教団との接点を総理の責任として調査するよう改めて求めている。(編集担当:森高龍二)