統一地方選、維新の躍進、地方での足腰、特に近畿圏での足腰の強さが目立った。一方、立憲の地方での弱さが改めて浮き彫りになり、党代表はじめ執行部の刷新を図る以外に党勢盛り返しが難しく総選挙もおぼつかないのではとの見方もある。
維新は地方議会、特に近畿圏で議席を大幅に増やしているが、衆院補選和歌山一区でも自民党との事実上の一騎打ちに勝利。和歌山県での小選挙区で初議席を獲得した。維新は大阪を中心に勢力を拡大し、統一地方選前半戦では奈良県の首長選挙で知事ポストを獲得した。統一地方選後半戦の市町村首長選挙や議会選挙でも大阪府下では維新候補がトップや上位での当選を相次いで果たしているほか議席を増やした。
一方、立憲は衆院補選千葉5区、山口4区、参院大分補選で敗れ、全敗になった。泉健太代表の下で今後、総選挙が戦えるのか、立憲は代表を含め党内刷新して次期国政選挙に備えなければならない局面にあるといえそう。
それでも岡田克也幹事長は24日、記者団に「千葉、大分とも、いずれもわずかなところで及ばなかったということ。非常に残念」とするにとどまった。
泉代表の責任問題には「代表が補選で責任をとるとか、そういう話ではないと思う」とした。自身も「代表から言われない限り幹事長を続ける」との考えだ。(編集担当:森高龍二)