北・軍事偵察衛星打ち上げも黄海に墜落

2023年06月01日 06:19

 政府は31日朝、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性のあるものを発射したとし、沖縄県を対象にJアラート(全国瞬時警報システム)を発令。屋外にいる人はできるだけ頑丈な建物や地下等へ避難するよう呼びかけた。6時32分に総理は情報収集と不測の事態に備えた万全の態勢を取るように指示、その後、7時4分に我が国には飛来しないものと見られるとし解除した。

 北朝鮮は31日から6月11日の間に「人工衛星」の打ち上げを通告していた。自民党の佐藤正久元防衛政務官はツイッターに「今回は移動式のTELで固体燃料ミサイルが発射され、衛星未搭載の可能性も」と投稿。「ソへ発射場では発射台建設中で、発射台にロケットが装着され燃料注入の兆候も報告されていない」と発信した。

 北朝鮮の国営通信社・朝鮮中央通信は「軍事偵察衛星打ち上げも墜落 できるだけ早く2次打ち上げ」と報じた。黄海に墜落したとしている。

 韓国国防軍のよると「人工衛星」とされる飛翔体の発射時間は午前6時29分、方向は黄海方向。韓国・聯合ニュースは韓国国防部関係者の情報として「ミサイルは最高高度約550キロ、約2700キロの距離を29分間飛行したとされる」と伝えた。(編集担当:森高龍二)