既婚女性のストレスについての全国調査。子どもがいる既婚女性で8割以上、子どもがいない既婚女性でも6割以上がストレスを感じているという回答だった。更に子どもがいる場合は「家事」や「子育て」、子どもがいない場合は「仕事」や「家事」が原因となっている。
20~40代の既婚女性530人を対象にThirdPlace株式会社が行ったストレスに関する全国調査の結果、既婚女性の大半が日常生活でストレスを感じているということ、ストレス発散のための時間や機会に恵まれていないことがわかった。
「普段の生活でストレスを感じることはあるか」という質問に「よくある・時々ある」と回答した人の割合は、子どもがいる既婚女性で80.4%。子どもがいない既婚女性で65.1%となり、子どもがいるかどうかでストレスを感じる機会に差が生じると思われる。
年代別では30代が一番多いが、これは家庭と職場の双方で理由が考えられる。
家庭においては現在の第一子の平均出産年齢が30.9歳であり、30代に入ると幼い子どもを育てている場合が多い。職場においてはキャリア形成上重要な期間であり、責任者という立場や重要な業務を担っている場合があるため、必然的にストレスを感じやすい年代であると考えられる。
子どもがいる既婚女性のストレス原因1位は「家事」、2位が「子育て」だった。子どもがいない既婚女性のストレス原因の1位は「仕事」、2位が「家事」。
また、子どもがいる既婚女性の場合、「夫との関係」が原因であるとした人が37.4%と高い結果となっていた。ちなみに子どもがいない既婚女性の場合23.7%と、子どもがいる既婚女性と比較すると低く、子どもの有無で夫婦関係にも違いが生じると考えられる。
「ストレスを感じる機会がある」と回答した人に「ストレスの原因について相談相手がいるか」という質問をしたところ、子どもがいる既婚女性の39.8%、子どものいない既婚女性の36.2%、約4割が「いない」と回答している。
逆に、「ストレスの原因について相談できる人」についての質問には、子どもがいる既婚女性は「夫」と「夫以外の家族」が50.3%で同率首位。子どもがいない既婚女性の場合、「夫」が76.4%で1位という結果だった。
「ストレスの発散方法に活用したいもの」としては、子どもがいる既婚女性は1位が「買い物」、2位が「美容・自分磨き」、3位が旅行。子どもがいない既婚女性は1位が旅行、2位が「買い物」、3位が「趣味・習い事」となっている。「ストレス発散の場で期待すること」では子どもがいる既婚女性は「1人の時間をもつこと」であり、子どもがいない既婚女性は「心身の癒し」という回答をしている。
どちらの立場にも共通しているのは「1人の女性として人生を謳歌したいと思うか」という質問で、「思う・やや思う」と答えた人は子どもがいる既婚女性で67.0%、子どもがいない既婚女性も64.4%にのぼる。
「喜びや幸せを感じるのはどんな時か」という質問には、子どもがいる既婚女性の1位は「好きなことに没頭している時」、子どもがいない既婚女性の1位は「夫から愛されていると感じる時」という結果だった。子どもがいる既婚女性の場合、「夫から愛されていると感じる時」という回答は3位であり、幸福を感じる物事は子どもの有無でも差が生じると考えられる。(編集担当:久保田雄城)